本屋さんでたまたま見かけて買った本なんだけど、ちょっと面白かったので紹介しますね!
前に「影響力の武器」っていう人間の心理を解説した面白い本があったよね!
だけどあれ、字が多くて読むのがちょっと大変だった…!
この「亜玖夢博士の経済入門」は、そこにでてくるような内容をかいつまんで子供向きにしたような本で、
各章が短いストーリー仕立てになってるから、ぼくでもさくっと読めたよ!
内容を少し書いてみますね!
1.行動経済学
借金で困った男が、博士の元へ相談にくる話。
博士が「得するきもち」や「損するきもち」をわかりやすいグラフにして説明する。
特に「一万円得した時の嬉しさよりも、一万円損した時の悔しさの方が遙かに強い」のくだりに納得させられた感じだよ!
2.囚人のジレンマ
裏社会の売人が権力争いに破れ、博士の元に相談にくる話。
博士は男の立場を囚人のジレンマを使って説明する。
そして博士は、彼の立場を逆転させる方法として、しっぺ返し戦略を提案する。
3.ネットワーク経済学
学校でのいじめに耐えかねた少年が、博士の元へ相談にくる話。
今の少年の立場をネットワーク理論を使って説明する。
ネットワークのハブになると、人気者はより人気者に、金持ちはより金持ちになるということ。
そしてそれは負の方向にも作用し、いじめられるものは、よりいじめられるようになるんだよ、といった内容。
そして博士は、外部から衝撃を与え、一旦ネットワークを破壊して解決しようと試みる。
4.社会心理学
マルチ商法の幹部に成り上がった男が、博士に話術で勝負を挑みにくる話。
男は「コールドリーディング」や「権威に対する服従」「社会的証明」「希少性の原理」「返報性」など、
自らが自然に学んだ手法で挑むが、博士がそれをすべて解説して論破しちゃう話。
5.ゲーデルの不完全性定理
「本当の自分探しの旅」にでた家出少女が博士と出会う話。
博士は「あたしってウソつき」と喋る女の子の絵を描き、この女の子の言っていることは正しいか、間違っているかと問う。
そして彼女の持つ矛盾を自己言及のパラドクスとして説明する。
こんな感じの内容かな!
各章の後半では必ず、問題を解決するために、博士の助手のリンレイって青年が活躍するんだけど、
彼のキャラクターが、なんとなくぼくに似ている雰囲気で面白かったよ!
スイーツで爆発しちゃうような携帯小説なみにサクサク読めちゃうので、時間のないきみにもおすすめだと思う!