かつてパソコンは、
これからはコンピュータの時代だ!だから、コンピュータの勉強をする!
なんて理由でよく買われたよね。
まぁ、ぼくはゲームばっかりしてたんだけど。
で、そこでいうコンピュータの勉強ってのは、イコール、プログラムの勉強だった。
そう、かつてのパソコンには、BASICや、あるいはMacならハイパーカードなんていう、
すぐに作ってすぐ試せる、わかりやすい開発環境がパソコンについていたんだよね。
で、ぼくみたいなゲームばっかりしてた子が、
何か自分でも作る!ってなると、やっぱりそれはゲームだった。
だから、ベーマガのような雑誌には、自作ゲームのプログラムリストが溢れていたよ。
いまはどうなのかな。
パソコン買ってきても、わかりやすい開発環境なんて入ってないよね。
そもそもコンピュータの勉強イコール、プログラムの勉強じゃなくなってきたのかな。
いま「ちょっとコンピュータでもやってみるかー」でぼんやり思い描かれるのは「ネットやワープロを使いこなす」って感じなのかもしれないね。
まぁそれはそうだよね。
コンピュータが、謎めいていて、なんだかよくわからないけどスゴイ。使いこなしちゃってる人すげー、なんて時代はとっくに終わっていて、
コンピュータをまだよく知らない人たちにとっても、昔よりもハッキリと、「**をするためのもの」みたいに形のある道具として認識されてきているんだよね。たぶん。
それでもやっぱり、「コンピュータ」なんて未知のものに対して、
「使いこなせば、ぼくでもなにかすごいもの作れるのかも」みたいなドキドキ感をもって入る人も多いと信じたいよ。
そんな彼らにとって、かつてのBASICやハイパーカードに一番近いものは、なんだろう。
今時のコンピュータは、何か押せば、たいていきれいな画面がでてくるから、
自分で作るにしても、なにかそういうものじゃなくちゃ、たぶんピンとこない。
黒いコンソール画面に文字が出るだけのプログラムや、
ファイル内容が変化するだけのプログラムなんかつくっても、
なんの役にたつんだよとか思いながら因数分解の勉強させられてる気分になっちゃうかもしれないね。
かつてゲームばかりしていた少年が、思い立ってBASICでゲームを作ったように、
いま、ネットばかりしている少年は、思い立ったらWebアプリっぽいものを作ってみるのもいいんじゃないかなー、なんて思うんだけど、どうかな。